【読書】誰か、絵画を教えてくれ~ 山口つばさ『ブルーピリオド』
感想
山口氏の漫画を読んで、自分が芸術、特に絵画に関してコンプレックスを抱いていたことを思い出してしまった。誰もが一度は絵を描いたり鑑賞したりしたと思う。そのとき、以下のような疑問を抱いたことはなかろうか?
- なぜ見たそのままを描けないのだろうか?
- 人の目は物の本当の大きさ・形・色をとらえることができるのか?
- 色覚異常があるように、人によって認識する物の大きさ・形・色は異なるのでは?
- とすれば、人の批評は批評される側にとって価値があるのか?
- あるいは、どこまで自分に助言・感想を言ってくれる人を信じればいいのか?
- なぜ他人から評価される必要があるのか?
- 評価に正しさというものはあるのか?
- 絵を描くとき、いつになったら作品が完成したと判断すれば良いのか?
- 学問的に絵画はどこに向かっているのか?
- そもそもなぜ絵を描くのか?
よって、私は絵を描くのも鑑賞するのも億劫になる。
でも、この漫画がいくつかの答えを教えてくれたような気がした。この謎たちを解決したいと思わせてくれた。改めて絵画について考えるきっかけとなった。早く続編が読みたい!
誰か絵画について体系的・技術的・歴史的に学べる本があれば教えてくださいm(_)m