ユークリッド空間 定義・命題 一覧①(開集合~連続写像)
定義($\epsilon$-近傍、$\mathbb{R}^n$の開集合)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間.
点$a \in \mathbb{R}^n$と$\epsilon > 0$に対して,
\begin{eqnarray*}
N(a, \epsilon) := \{ x \in \mathbb{R}^n | d(x, a) < \epsilon \}
\end{eqnarray*}を, 点$a$の$\epsilon$-近傍という.
$U \subset \mathbb{R}^n$が$\mathbb{R}^n$の開集合であるとは,
$^\forall x \in U$に対し$^\exists\epsilon > 0$が存在して, $N(x, \epsilon) \subset U$が成立すること.
命題($\mathbb{R}^n$の開集合全体の性質)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. :の開集合全体の集合.
このとき, (1), (2), (3)が成立する.
(1)
(2)
(3)
定義(閉集合)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
が閉集合であるとは, が$\mathbb{R}^n$の開集合であるときにいう.
定義(内点, 外点, 境界点)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. . .
このとき, (1), (2), (3)を定義する.
(1)点がの内点であるとは, が成立するときにいう.
(2)点がの外点であるとは, が成立するときにいう.
(3)点がの境界点であるとは, が成立するときにいう.
定義(内部, 外部, 境界)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
このとき, (1), (2), (3)を定義する.
(1)の内部(または開核)とは, の内点全体の集合である.
(2)の外部とは, の外点全体の集合である.
(3)の境界とは, の境界点全体の集合である.
命題(開集合の同値条件)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. . :の内部.
TFAE;(1),(2);
(1)がの開集合である.
(2).
命題(内部の性質)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
このとき, (1), (2), (3), (4)が成立する.
(1).
(2)
(3).
(4).
定義(触点, 集積点, 孤立点)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. . .
このとき, (1), (2), (3)を定義する.
(1)点がの触点であるとは, が成立するときにいう.
(2)点がの集積点であるとは, が成立するときにいう.
(3)点がの境界点であるとは, が成立するときにいう.
定義(閉包, 導集合)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
このとき, (1), (2)を定義する.
(1)の閉包とは, の触点全体の集合である.
(2)の導集合とは, の集積点全体の集合である.
命題(閉集合の同値条件)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. . :の閉包.
TFAE;(1),(2);
(1)がの閉集合である.
(2).
命題(内部の性質)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
このとき, (1), (2), (3), (4)が成立する.
(1).
(2)
(3).
(4).
定義($\mathbb{R}^n$の連続写像)
$(\mathbb{R}^n, d)$:n次元ユークリッド空間. .
::写像.
が点 で連続であるとは,
が成立するときにいう.
また, が任意の点 で連続であるとき, は上の連続写像であるという.