行列式の積(乗法定理)の証明(n次)
次正方行列 , に対して,
を証明せよ。
(解答)
とすると、
よって、
(注1)
(注2)
ここで、上式の右辺は、個の行列式の和であるが、行列式の2つの列が等しければ、行列式の値は0であるから、が相異なるときだけ考えればよい。
即ち、上式の右辺は、がからなる個の順列についての行列式の和に等しい。また、このとき、
に注意すると、
(注3)
(注)
1.第1列について、行列式の多重線形性から
2.第2、3、・・・列について、行列式の多重線形性から
3.行列式の定義から
以下の記事を参考に。
arc-cosine.hatenablog.com
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